2020年6月8日月曜日

本日(6/8)のアジアPP市況予想


本日(6/8)のアジアPP市況は横ば予想

前週末までのPP市況(アジア/中国国内/大連PP先物)推移は



中国国内市場はメーカーが出荷価格を政策的に据え置いた。ただし、現物市場の取引水準は国内プロピレンやPPパウダーの軟化の影響を受け、小幅安。ドル換算では6ドル安の評価。安値の輸入品入着が相次ぐことから下押し圧力が掛かりやす。一方、大連PP先物の9月限は7350元を挟んで小動き。ドル換算では前日比5ドル高の864ドルで引けた。その後の夜間取引では堅調な原油相場受け、870ドル水準で始まった。その後は売り戻され、ジリ安。863ドル水準で引けた。
アジアスポット市況は中国大連先物市場の動きを反映する格好となり、前日比5ドル高。ただし、輸入品のオファー水準は5-10ドル引き下げているグレードもあった。
PP HOMOとナフサのスプレッドは508ドルと前日から8ドル縮小。

  
前週末6/5の大連PP先物





6月5日の大連商品取引所PP先物は主要取引となる9月限は、
終値は前日比39元上昇、〔前日帳入値〕ー10元 の 7,381 元となった。単純輸入ドル換算では 864ドル、前日比5ドル上昇。
9月限と1月限のスプレッドは、+268 (-31ドル)。
なお、夜間取引(22時~24時)では863ドル相当で引けている。前日より2ドル安。


大連先物の値動き、本日1230まで


本日6/8午前中の大連PP先物9月限は7427元で始まり、ジリ安。5日に発表された米雇用統計は予想外の改善となり、また、6日にOPECプラスが協調減産の延長で合意したことが好感され、原油は水準を上げ、ブレントが43ドル前半から始まりとなった。 その後NYダウ先物の上げ幅縮小を受け、一時的に41ドル台へ下げる場面も見られたが、43ドル付近まで戻している。午前中はPP先物9月限もその影響を受け、7317元で引けている。また、中国国内は華東地区でメーカーが出荷価格を据え置いている。中国国内では小型家電や玩具の需要増に期待があり、インジェクショングレードの相場を支えている。一方、ヤーングレードは、閑散期と重なることもあり、相対的にPP全体の需要は弱い。国内生産は減少傾向にあるが、安値の輸入品がまとまって入着することで、購買意欲が停滞する可能性が大きい。

本日午後のアジアスポット市場は中国国内相場が上伸力を欠いていることなど支援材料を欠いておりく、横ばいでの推移となるだろう。

  
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