先程の続き、
EIAの短期見通しが昨日発表された。
過去の発表からのBRENT原油価格見通しの推移
* 日付けは発表日 単位 ドル/BBL
赤の破線が昨日発表
世界石油需給
9/7発表と10/13発表のデータを比較
* 折れ線はBRENT原油価格(実績+見通し)
需給データ単位 百万BBL/DAY
前回より需給の悪化が確認できます。
2016年10月14日金曜日
原油価格、国産ナフサ価格見通し
米エネルギー情報局(EIA)が13日、短期見通しを発表。
需給バランスの変化から来年12月価格の見通しはワンランク下がった。これまでWTI、BRENTが59~60ドルに向かって上昇する見通し。昨日の発表ではWTIが55ドル、BRENTが56ドル。
詳細は
需給バランスの変化から来年12月価格の見通しはワンランク下がった。これまでWTI、BRENTが59~60ドルに向かって上昇する見通し。昨日の発表ではWTIが55ドル、BRENTが56ドル。
詳細は
2017 上段 WTI 下段 BRENT 単位 ドル/BBL |
|||||||||||
Jan | Feb | Mar | Apr | May | Jun | Jul | Aug | Sep | Oct | Nov | Dec |
47 | 47 | 47 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 |
48 | 48 | 48 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 |
では、これを基に
クラックスプレッド(BRENTとナフサの格差)想定を40~95ドル
為替レート想定を 100、105、110の3パターン
とし、
国産ナフサ価格を算出すると
* これはあくまでもEIAの見通しの原油価格から積み上げて算出したもの。
石油化学記録簿(期先想定はその時点での先物、先渡しマーケットを活用)との
想定とは異なる。
現時点での来年度予算策定の参考にしてください。
2016年10月13日木曜日
中国の石油製品輸出入
中国は、国内の石油製品の需要の低迷から、製油所の新設や高度化などにより石油製品の供給能力が増大したことに伴う崩れた需給バランスの解消のためにガソリン、軽油、ジェット燃料などの輸出を政策的に増やしている。そのために輸出に合う品質の改善を進めている。その影響は貿易国の韓国や日本などへも影響が及んでいくことになる。
以下は中国の原油、ガソリン、軽油、ジェット燃料の輸出統計。
グラフ 単位:1000トン
原油
ガソリン
軽油
ジェット燃料
一方で石油化学関連に目を向けると石油化学製品の原料となるナフサが国内生産だけでは
不足する状況が強まり、ここ数年はナフサの輸入量が増加している。
また、2013年からPDH (プロパン脱水素装置)の新設が増え、プロピレン生産のために原料となるプロパンの輸入が増加している。
以下は中国のナフサ、プロパンの輸入統計。
グラフ 単位:1000トン
ナフサ
プロパン
以下は中国の原油、ガソリン、軽油、ジェット燃料の輸出統計。
グラフ 単位:1000トン
原油
ガソリン
軽油
ジェット燃料
一方で石油化学関連に目を向けると石油化学製品の原料となるナフサが国内生産だけでは
不足する状況が強まり、ここ数年はナフサの輸入量が増加している。
また、2013年からPDH (プロパン脱水素装置)の新設が増え、プロピレン生産のために原料となるプロパンの輸入が増加している。
以下は中国のナフサ、プロパンの輸入統計。
グラフ 単位:1000トン
ナフサ
プロパン
2016年10月12日水曜日
東アジアの輸出入バランス
オレフィン
東アジア(日本、韓国、中国、台湾)のオレフィンの輸出入バランスを見ると、エチレン、プロピレンに大きな変化が窺える。これもNE Asiaのスポットマーケット(オレフィン-ナフサスプレッド)の変化に繋がっている。残念ながら?副産物ともいえるブタジエンは特に変化がないが、需給の変動に爆買い、投げ売りがでる異質のもの、先週の暴騰にも驚くことはない。
では、エチレン、プロピレン、ブタジエンの輸出入バランスを見てみよう。
グラフは輸出-輸入の月間平均値(単位:MT)、2016年は1-8月データによる月間平均。
☆ エチレン
2016年 対前年 エチレン-ナフサスプレッド拡大、これがPEの割高感を生む→残酷
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 大幅増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸出 プラス幅拡大
中国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入に転換
4ヶ国 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入 マイナス幅大幅拡大
☆ プロピレン
2016年 対前年 プロピレン-ナフサスプレッド縮小、これがPPの割安感を生む
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 大幅増加、輸入: 大幅減少 NET:輸出 プラス幅大幅拡大
中国 輸出: 変わらず、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 増加、 輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅拡大
4ヶ国 輸出: 増加、 輸入: 大幅減少 NET:輸出に転換 プラス幅大
☆ ブタジエン
2016年 対前年 BD-ナフサスプレッド 我儘?な動き
日本 輸出: 増加、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
韓国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
中国 輸出: 減少、 輸入: 変わらず NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 減少、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
4ヶ国 輸出: 変わらず、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
東アジア(日本、韓国、中国、台湾)のオレフィンの輸出入バランスを見ると、エチレン、プロピレンに大きな変化が窺える。これもNE Asiaのスポットマーケット(オレフィン-ナフサスプレッド)の変化に繋がっている。残念ながら?副産物ともいえるブタジエンは特に変化がないが、需給の変動に爆買い、投げ売りがでる異質のもの、先週の暴騰にも驚くことはない。
では、エチレン、プロピレン、ブタジエンの輸出入バランスを見てみよう。
グラフは輸出-輸入の月間平均値(単位:MT)、2016年は1-8月データによる月間平均。
☆ エチレン
2016年 対前年 エチレン-ナフサスプレッド拡大、これがPEの割高感を生む→残酷
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 大幅増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸出 プラス幅拡大
中国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入に転換
4ヶ国 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入 マイナス幅大幅拡大
☆ プロピレン
2016年 対前年 プロピレン-ナフサスプレッド縮小、これがPPの割安感を生む
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 大幅増加、輸入: 大幅減少 NET:輸出 プラス幅大幅拡大
中国 輸出: 変わらず、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 増加、 輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅拡大
4ヶ国 輸出: 増加、 輸入: 大幅減少 NET:輸出に転換 プラス幅大
☆ ブタジエン
2016年 対前年 BD-ナフサスプレッド 我儘?な動き
日本 輸出: 増加、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
韓国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
中国 輸出: 減少、 輸入: 変わらず NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 減少、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
4ヶ国 輸出: 変わらず、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
記録簿161012
10/12の記録簿より
国産ナフサ価格想定(BRENT 52.50ドル/ナフサ 439ドル/為替 103.60)
3Q 31300円/KL
4Q 32800円/KL
1Q 34800~35100円/KL
* 今後ナフサスポット価格が3%程度下落 (426ドル程度) → 4Q 31800円
* 今後ナフサスポット価格が3%程度上昇 (457ドル程度) → 4Q 33700円
まだ、大きく変動する可能性あり。
10/12の石油化学記録簿は、以下からご覧いただけます。
https://drive.google.com/open?id=0B7OdjMktC-n3V3VWUl9lM0tzeUk
https://drive.google.com/open?id=0B7OdjMktC-n3V3VWUl9lM0tzeUk
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右の連絡フォームよりご連絡をお待ちしております。
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2016年10月11日火曜日
石化製品市況見通し
勝手気ままな市況見通し
ナフサ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、
ベンゼン、PX、SM、AN、PTA、MEG
PET、GPPS、HIPS、ABS、LDPE、LLDPE、HDPE、PP Homo
ここから ↓↓↓
https://drive.google.com/open?id=0B7OdjMktC-n3d2lhMUtWekFObWs
ナフサ、エチレン、プロピレン、ブタジエン、
ベンゼン、PX、SM、AN、PTA、MEG
PET、GPPS、HIPS、ABS、LDPE、LLDPE、HDPE、PP Homo
ここから ↓↓↓
https://drive.google.com/open?id=0B7OdjMktC-n3d2lhMUtWekFObWs
/// お見せします石油化学記録簿の底力を /// 3.23
超過激師弟 管理人から3/23のDAILYレポートのTOPICS項目のお知らせ。 ご興味あれば、 ご一報をくださいませ。 E MAIL : petchem.recordbook@gmail.com ・シージーエスター、フタル酸系可塑剤など値上げ ・カネカ、変成シリコンポリマ...
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