本日(6/9)のアジアPE市況は横ばい予想
昨日までのLLDPE市況(アジア/中国国内/大連LLDPE先物)推移は
中国国内市場は上値が重い原油相場を受け、メーカーがPE出荷価格を据え置いた。大連LLDPE先物のまちまち。9月限は小幅安、1月限が小幅高。国内現物市場はLLDPEとHDPEはやや弱く、小幅安、LDPEは横ばい。材料不足は否めず、相場の変動が抑えられた。
アジアスポット市況は中国の港湾地区やメーカー在庫の増加の懸念があるも、ナフサ上昇を受け、HDPE、LLDPEは前日比10ドル高、LDPEは同変わらずとなった。ナフサの足元の需給の引き締まり感はPEを勝っており、ナフサの上昇が先行し、PEが追う格好となるだろう。PEとナフサのスプレッドは、LLDPEが389ドルへ縮小、LDPEが480ドルへ縮小、HDPEが439ドルへ縮小。
6/8大連LLDPE先物
6月8日の大連商品取引所LLDPE先物は主要取引となる9月限は、
終値は前日比20元下落、〔前日帳入値〕ー5元 の
6,610 元となった。単純輸入ドル換算では 774ドル、前日比1ドル下落。
9月限と1月限のスプレッドは、+10 元 (-1ドル)。
なお、夜間取引(22時~24時)では771ドル相当で引けている。
大連先物の値動き、本日12:30まで
本日午前中、大連LLDPE先物9月限は6575元で始まった、夜間取引に下げ過ぎた反動から堅調に推移。底堅い原油相場の影響受け、午前は6630元で引けた。中国国内は華東地区でメーカーがPEの出荷価格を据え置いている。農業用フィルムの需要は低迷するも、パイプや包装用フィルムの需要は増加傾向にある。6月の中国のPEプラントの定修は5月より多く、国内生産は減少し、また国内メーカー(シノペック、ペトロチャイナ)の在庫は引き続き減少する見込み。ただし、輸入が大幅増加することから、足元の需給タイト感はない。国内市場は午前中、弱含みの展開。
本日午後のアジアスポット市場は方向感を欠き、横ばいとなるだろう。
///お見せします石油化学記録簿の底力を/// BY 管理人
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