本日(6/9)のアジアPP市況は横ばい予想
昨日までのPP市況(アジア/中国国内/大連PP先物)推移は
中国国内市場はメーカーが出荷価格を政策的に据え置いた。国内プロピレンやPPパウダー相場が安定するなか、足元の現物の供給減少が意識されるが、定修明けのプラントの再稼働や安値の輸入品入着が相次ぐことから現物相場は小幅安となった。大連PP先物は売り先行となったが、終盤に小戻し。その後の夜間取引では一段水準を下げた原油に連れ安となり、さらに水準を下げた。
アジアスポット市況はオファー水準が横ばいで推移するなか、中国国内市場の動きを反映する格好となり、前日比5ドル安。
PP
HOMOとナフサのスプレッドは484ドルと前日から24ドル縮小。
6/8の大連PP先物
6月8日の大連商品取引所PP先物は主要取引となる9月限は、
終値は前日比21元下落、〔前日帳入値〕ー15元 の
7,360 元となった。単純輸入ドル換算では 863ドル、前日比1ドル下落。
9月限と1月限のスプレッドは、+297 元
(-35ドル)。
なお、夜間取引(22時~24時)では7330元、859ドル相当で引けている。前日より4ドル安。
大連先物の値動き、本日12:30まで
本日6/9午前中の大連PP先物9月限は7347元で始まり、ジリ高。午前中はPP先物9月限も底堅い原油相場を背景に、7383元で引けている。一方、中国国内の華東地区の出荷価格はチャイナオイル系に据え置き、シノペック系が一部グレードを小幅に引き下げている。
中国国内では小型家電や玩具の需要増に期待があり、インジェクショングレードの相場を支えている。一方、ヤーングレードは、閑散期と重なることもあり、相対的にPP全体の需要は弱い。国内生産は減少傾向にあるが、安値の輸入品がまとまって入着することで、購買意欲が停滞する可能性が大きい。
本日午後のアジアスポット市場は大連先物の堅調に推移するも、中国国内相場が上伸力を欠いており、横ばいでの推移となるだろう。
///お見せします石油化学記録簿の底力を/// BY 管理人
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