<<データ更新>>
東アジア(日本、韓国、中国、台湾)のオレフィンの輸出入バランスを見ると、エチレン、プロピレンに大きな変化が窺える。
これもNE Asiaのスポットマーケット(オレフィン-ナフサスプレッド)の変化に繋がっている。
拡大していたスプレッドは縮小傾向。
(参考)----------------------------------
エチレン-ナフサスプレッド拡大に持ち上げられたポリエチレン価格は徐々に下落するはず。
中国国内の需給の引き締りに国内価格は上昇がまだ見られ、アジアスポットもまだ上値模索中、ただ、暴騰していた大連先物も今週に入り落ち着きを見せている。
11/7の大連LLDPE先物 直近ピーク(11/1)からは38ドル相当下落
11/7の大連PP先物 直近ピーク(10/31)からは56ドル下落
品目によっては繁忙期に入っているが、ポリオレフィンのアジアスポット市況は下落に転じることと予想しよう。
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残念ながら?副産物ともいえるブタジエンは特に変化がないが、需給の変動に爆買い、投げ売りがでる異質のもの、この前の暴騰にも驚くことはない。現在は軟調な動きを示しており、ナフサとのスプレッドは縮小しているが高水準。
では、エチレン、プロピレン、ブタジエンの輸出入バランスを見てみよう。
☆ エチレン輸出入バランス
輸出-輸入の月間平均値(単位:MT)、2016年は1-9月データによる月間平均

2016年 対前年 エチレン-ナフサスプレッド拡大、これがPEの割高感を生む→残酷
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 大幅増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸出 プラス幅拡大
中国 輸出: 増加、 輸入: 増加 NET:輸入 前年並み
台湾 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入に転換
4ヶ国 輸出: 減少、 輸入: 大幅増加 NET:輸入 マイナス幅大幅拡大
(参考)
4ヶ国でみるとNET輸入であることから
月別の輸入-輸出(左軸)単位:MT と 1ヶ月前のエチレン/ナフサスプレッド(右軸)単位:ドル/MT
を比較

☆ プロピレン輸出入バランス
輸出-輸入の月間平均値(単位:MT)、2016年は1-9月データによる月間平均

2016年 対前年 プロピレン-ナフサスプレッド縮小、これがPPの割安感を生む
日本 輸出: 大幅減少、輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅大幅縮小
韓国 輸出: 大幅増加、輸入: 大幅減少 NET:輸出 プラス幅大幅拡大
中国 輸出: 変わらず、 輸入: 減少 NET:輸入 マイナス幅縮小
台湾 輸出: 変わらず、 輸入: 増加 NET:輸出 プラス幅拡大
4ヶ国 輸出: 増加、 輸入: 減少 NET:輸出に転換 プラス
(参考)
4ヶ国でみると2016年はNET輸出に転換している。1‐6月がNET輸出であったが、
7月からは再びNET輸入に転じている。
月別の輸入-輸出(左軸)単位:MT と 1ヶ月前のプロピレン/ナフサスプレッド(右軸)単位:ドル/MT
を比較

☆ ブタジエン輸出入バランス
輸出-輸入の月間平均値(単位:MT)、2016年は1-9月データによる月間平均

2016年 対前年 BD-ナフサスプレッド 我儘?な動き
日本 輸出: 変わらず、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
韓国 輸出: 変わらず、 輸入: 変わらず NET:輸入 マイナス幅縮小
中国 輸出: 変わらず、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
台湾 輸出: 減少、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
4ヶ国 輸出: 減少、 輸入: 増加 NET:輸入 マイナス幅拡大
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