2016年11月10日木曜日

2017年の予算①

 各企業においては2017度の予算策定に向けた動きが本格化。先行きの経済の見通しは米大統領選に勝利したトランプ氏の政策実行の成果次第という不透明な点もあり、2017年の行方は・・・・。
とは言え、こんなときに予算をどうみるのかとの問いかけが上層部からでてきそう。その前にあんたはどう見てるの?と問いかけたくなるような状況を想像してしまいます。

 石油化学製品の値決めに、国産ナフサ価格を指標とする取引は多く、その価格は原油相場の動きに大きく左右されるのはご存知の通りですね。この前までは2008 年 9 月のリーマンショックを彷彿させる原油、ナフサ相場の値動きとなっており、今後の世界の実体経済や石油需給において不透明な点もあることから、2017年度の予算策定はぎりぎりまで調整作業が必要となるでしょうというのが一般的。
 2014年の国産ナフサ価格平均(1Q-4Q)は6万9700円/KLと過去最高水準となりました。2014年秋から下落し始めた原油相場の影響を受けて、2015年の国産ナフサ価格平均(1Q-4Q)は4万6000円/KLとなり、リーマンショック後の2009年以来の低水準となりました。2016年の国産ナフサ価格平均(1Q-4Q)はさらに下回り3万2500円/KL程度となる見込みです。
 
 原油価格が下落を始めてから2年が経ちますが、原油の供給過剰という構図に変化は見られず、また世界経済を牽引してきた中国経済の減速が浮き彫りとなっています。リーマンショック時の中国を中心とした大胆な景気浮揚策が再び現れ、同じように需要を喚起させるということは期待し難く、一段安となることも否めない状況であることは認識しておく必要があります。また、需給バランスの変化による相場の上下動が中心となるが、需給改善から想定外の速度で相場が上昇することは考え難いですね。でも石油需要は改善していますね。   (続く)


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