本日(6/4)のアジアPE市況は横ばい予想
昨日までのLLDPE市況(アジア/中国国内/大連LLDPE先物)推移は
中国国内市場はメーカーが堅調な川上相場を受け、PE出荷価格を引き上げた。大連LLDPE先物の9月限は小幅高、国内現物市場は連れ高となり、前日からドル換算で7ドル程度上昇となった。
アジアスポット市況はPE輸入品のオファーが一部のグレードにおいて上昇するも、LLDPE、LDPE、HDPEすべてが概ね前日比かわらず。ただし、相場は中国国内市場をそのまま映す格好となり、LLDPEが前日比10ドル高、LDPEが同5ドル高、HDPEが同変わらずとなった。
タイPTTのHDPEプラント(能力:30万トン/年)は15日間のメンテナンスに入る。
ブレントが堅調に推移、ナフサは連れ高。ナフサの足元の需給の引き締まり感はPEを勝っており、ナフサの上昇が先行し、PEが追う格好となるだろう。PEとナフサのスプレッドは、LLDPEが406ドルとわずかに拡大、LDPEが497ドルと4営業日縮小、HDPEが436ドルと4営業日縮小。
昨日6/3の大連LLDPE先物
6月3日の大連商品取引所LLDPE先物は主要取引となる9月限は、
終値は前日比35元上昇、〔前日帳入値〕+25元 の
6,725 元となった。単純輸入ドル換算では 780ドル、前日比5ドル上昇。
9月限と1月限のスプレッドは、+50 元 (-6ドル)。
なお、夜間取引(22時~24時)では773ドル相当で引けている。前日より11ドル安。
大連先物の値動き、本日12:30まで
本日午前中、大連LLDPE先物9月限は6710元で始まる、夜間取引の流れや上値が重い原油相場の影響受け、弱含みの展開。午前は6565元で引けた。中国国内は華東地区でメーカーがLDPE、HDPEの出荷価格を引き上げている。LLDPEは据え置き。ブレントは午前中、39ドル台前半でジリ安。ブレントはさらに38ドル台を目前にして、先物にも売りが入り、国内現物市場に下押し圧力がかかる。
農業用フィルムの需要は低迷するも、パイプや包装用フィルムの需要は増加傾向にある。6月の中国のPEプラントの定修は5月より多く、国内生産は減少し、また国内メーカー(シノペック、ペトロチャイナ)の在庫は引き続き減少する見込み。ただし、輸入が大幅増加することから、足元の需給タイト感はない。
本日午後のアジアスポット市場はコスト圧力を受け続けるも、原油やLLDPE先物相場の反落を受け、上げ一服となるだろう。
///お見せします石油化学記録簿の底力を/// BY 管理人
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