2017年2月15日水曜日

2017年の予算⑤ 最終回 170215

2017年度の予算の話は最終回です。
 2/15の記録簿は10時時点のマーケット基準であるので予想とは言えないですが、この状況で最終的な予算基準を考えてみましょう。
記録簿はあくまでもその時点のマーケットを基にしたものなので来年1月分ぐらいまでのナフサ相場までは見込みと扱えるが、それ以降から2018年1Qまでは、本来予算策定には使用するのは厳しいものであります。為替のように相場を活用し、予約でもできるのであれば、記録簿は予算策定に生きてきます。
 残念ながらナフサなどは期先の価格を想定できるものの、実体がないものとも言える状況であり、予約たる行為は十分にできません。よって、現状の取引仕組みなどを勘案すれば、国産ナフサ価格の予算策定をより確実なものにするなんてできません。
2/8掲載の原油価格、国産ナフサ価格見通しも交え、また、為替見通しも市場のコンセンサスとなる円高傾向を勘案しないといけませんが、足下の数値で置いて比較します。

足下のマーケット(2/15 10時)
WTI      = 53.00 $/BBL 期近3月限
BRENT  = 55.77 $/BBL 期近4月限
ナフサ   = 525 $/MT  4月着
ドル円   = 114.44

① 石油需給の見通しをもとに判断した国産ナフサ価格予想
  (2/8 掲載)
  ・原油価格が来年12月には54~55ドルまで徐々に上昇
   WTI 54ドル (4-3基準)
   BRENT 55ドル
  ・それも基づいたナフサ価格は来年12月で530ドル水準
  ・為替115でみると
  詳細は省きますが
  2017/2Q-2018/1Q 国産ナフサ価格予想び平均 43000円/KL
  2017/1Q-2017/4Q 国産ナフサ価格予想び平均 42500円/KL
  
② 記録簿(本日掲載)で示された国産ナフサ価格評価
  ・為替114.44
  2017/2Q-2018/1Q 国産ナフサ価格予想び平均 43250円/KL
  2017/1Q-2017/4Q 国産ナフサ価格予想び平均 43000円/KL

為替同様、世界の石油需給の変動がどう変化していくかが需要です。
OPECなどの産油国の減産履行も順調、一方で米国の生産拡大傾向。
ゲームも道半ば。足下の原油は堅調に推移しており、①の見通しより
高い。今後、右肩上がり上昇するとは思えません。

どう見るかお任せします。
①と②は前回1ヶ月前のものとほぼ同水準。

2017年国産ナフサ価格の予算策定は 
43000~43500円/KLとする。
これが石油化学記録簿基準です。

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