2017年2月13日月曜日

国内ポリオレフィンの価格改定 今何してる(第20回)

チームメーカー vs チーム需要家 1軍戦
再戦

前半5分までの展開:
チームメーカーはラックからバックスへの素早い球出しが
できず、テンポの悪い攻撃が目立つ。
戦術面での浸透に重点を置いていたはずであるが。
惨めにも見える攻撃は重なるものである。
立ち上がりは遅かったが、時間とともに
スロースターとなったチームメーカーが
ようやく勢いに乗り始めていく。
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ポリオレフィン価格交渉(2月上旬)
まだ交渉にも至っていないものある。
遅すぎる。
前半は何もしないのか。
2/20または3/1からの値上げはしないのか。
何を考えている。
そんなに余裕はあるのか。
儲けすぎて還元しようなんてことはないだろう。
2月に入り、ようやく躍動感のある動きに見え隠れする。
ただ、『15円値上げだ』
と空気を切るような勢いのある行動が見られない。
おかしい。弱い。

1月中に小口需要家だけ値上げ先行。
ベース価格が高い取引を先行するのはいじめだ。
いじめはダメだ。
大口と小口の需要家向けの価格差は拡大しているはずだ。
小口需要家にとってまさに惨劇だ。
惨劇は重なるものである。
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回顧録④
お前らビンタだ!
静まり返った教室の空気を破るように徹也先生の声が鳴り響いた。
長い説教も終わり、判断を下されたのだ。

いじめはダメだ。

その日は授業は中止となり、クラスのある女の子をいじめたことに対する
反省会から始まった。
それだけに留まると思えたが、そんな甘くはなかった。
そしてこれから始まる惨劇を
まだ、10歳の自分含めた仲間は誰も予想はできなかった。
クラス全員の正座から始まり、説教、説教、そして説教。

怒られて長時間説教を受けると途中からどうでもよくなってしまう。
また、それより、正座させられ、足の痺れに気が取られてしまうのは
小学4年生でも大人も一緒であり、
項垂れて、無い知恵を振り絞って、取り敢えず反省している態度を
出さそうなんて無意味であった。

そんなことを考えているうちに
荒ぶる徹也先生の怒りは最高潮に達した。

いじめをしたもの、僅かな茶化しでもいじめに加わったことのあるものは
正座から立ち上がるように指示された。
茶化してしまっていた自分も素直に立ち上がった。
そして、立ち上がった児童に対し、

お前らビンタだ!

先生の声が鳴り響いたのである。
男も女もクラスの児童の8割は忠実に立ち上がっている。

そして始まった。
徹也先生のビンタが前列から順番に。
一発目のビンタの音が鳴り響いた。
バチ~ん。再び教室の空気を破った。

半端ない。
大迫勇也以上だ。
見る限り弘子先生、美代子先生のビンタの比でない。蝶野か(?)

ビンタされていく友達は体が飛ばされる。テンポよく鳴り響く、
バチーんが恐怖心を煽る。
そして、鳴き声がこだまする。
徐々に迫りくる恐怖。

嫌だ。絶対に嫌だ。3年連続のビンタだ。
でも逃げられない。

荒ぶる徹也先生のビンタの勢いは収まらない。
逆に強さを増しているように思えた。
近づく。一歩一歩近づく。
怖い。肩が窄んでいく。胸に何かが込みあげる。
鳴き声がこだまするなか迫り来る恐怖、
絶望感に襲われた。
悪いのは自分だ
と理解できるほどの余裕など到底ない。
腹を括ることなんかも4年生では到底できない。
あー、もうだめだー。いやだ。

鬼の形相の徹也先生が大きく振りかぶった。
ど真ん中のストレート。
速くて、重い
大きな右手が左頬にずっしりに圧し掛かった。

痛い。すごく痛い。味わったことない痛さだ。
切れた(?)
かみそりが手の平から飛び出していた?
とも思えるぐらい切れた痛みも感じた。

体が揺れた。
目の前にいくつも星が飛んでいた。初めての経験だ。
キーンと耳鳴りがした。鳴りやまない。
それよりも頬が痛い。痛すぎる。

ビンタの音は鳴り止まない。女の子の鳴き声も止まない。
これからビンタ喰らう友達の顔は恐怖に満ちており、その光景は忘れられない。

徹也、お前は何様だ。
とは今では言えるが、当時の先生の振舞いを否定することなど考えが及ばない。
ただただ、仲間がビンタされていく様を横目で見ながら
自分の恐怖心がじんじん増す頬の痛さやじわじわ腫れあがる頬の膨張に反比例し、
徐々に収まっていくのを感じ取るだけだった。

神ってる!
なぜか、失神、鼻血、鼓膜が破れるなどの症状を負う児童はいなかったと
記憶する。
ビンタの達人であった証だ。

理解した。
悪いの自分だ。
いじめはビンタに繋がる。
何がビンタに繋がるか3つ目の要因を学んだ。

いじめは完全に無くなった。
これいいのだ。
いじめは絶対にダメだ。

ドラマ仕立ての回顧録は、音楽が流れ始め、終わりへ近づく。

勇気と愛が世界を救う 絶対いつかであえるはずなの

ビンタの神様、どうもありがとう。


と、終わるわけはない。

終わりにするためには、正しいビンタが必要であった。
・なぜ、目をつぶらせ、歯を食いしばらせることをしなかったか。
・なぜ、いくぞ、のかけ声を掛けなかったのか。
・なぜ、反省を促す言葉を優しく、語りかけなかったか。
・なぜ、「お前も痛かったかもしれないが、俺の手も同じように痛かったんだぞ」と語りかけなかったのか。
・なぜ、「お前らを信じていたのに裏切られた俺の心はもっと痛い」と語りかけて終わりにしなかったのか

真のビンタであれば、終わっていたはずである。
達人であれどミスをする。

そして、先生も学ぶことになる。
恐らくこの日の惨劇が発端で。
ビンタを喰らった児童の頬は腫れあがり、そこには秋のもみじのように
赤く、くっきりと手形が残った。
ビンタがすべて終わった教壇から見た光景は恐らく秋の紅葉と
重なっていたはずだ。

大人である徹也先生はそれをその時どう感じたのだろうか。
いや、何も感じていない。

真っ赤に色づいた葉は放課後に枝から落ち、
それぞれ気の向くまままに行くべき地へ向って行った。
そして、それぞれの葉っぱを育てた大人は色々感じ取った。

何があったか知らないが、
後に徹也先生のビンタはなくなった。
これでいいのだ。

終わりではない。
甘くはなかった。
徹也先生ビンタは姿を変え別の戒め形となって現われることになる。
そして、それも喰らうことになるとは…。
(づづく)

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